カテゴリ
以前の記事
2014年 01月 2013年 04月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 more... フォロー中のブログ
夢見るかえる メルごんとマロン君のお手伝い! どろがめ雑記帖 日々是好日新聞 るなのひとりごと 雪だるまのつれづれ・・・ なすびのまわし蹴りっ! Day by day 心... ブラックジャックとほりぞん 「しあわせな日々」より ドロップアウト産婦人科医の生活 メルごんの散歩道 SMART STORAGE! ライフログ
さおだけ
さおだけ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
BLOGに書こうかどうか.迷ったのですが… 今日は外来担当の日. 認知症の患者さんが進行癌と診断された. 手術適応があるかどうかとの判断で紹介をうけた. 認知症も非常に大きな問題であるが 彼女にはそのほか、高齢であること、慢性肝炎や、心臓の合併症もあることなど、 問題点はいくつも認められた. 家族の方は熱心で、かつ心優しい人々であることが 決して長くはない、外来での限られた面談の時間でも 充分に伝わってきた. ご本人も清潔で、一見かわいらしいおばあちゃま、という感じ. しかし、一緒に住んでいる家族の顔がかろうじて分かる程度. 食事をしたことですら、すぐに忘れてしまう. 機嫌が悪い時には、物を投げてしまったりするとのこと. とれるものなら手術でとってあげたい. 認知症だから、と切り捨てるようなことはしたくない、と思った. しかし、入院という環境で認知症は更に悪化してしまうかもしれない. 自分が誰なのか、なぜ手術をうけるのか、理解できないような状態の方に 手術をすすめるべきなのか. ご本人の意志を確認するすべもなく、非力さを感じた. 答えはないのかもしれない、と思い. 即日の結論は避け、手術をするならば、どうなのか しなければ、どうなのか. 想像されることを話し、家族で相談してもらうこととした. その後も、 自分は、 手術した場合、しなかった場合について。 きちんと、あの家族の方々の判断の材料となりうるように説明できたのかどうか. あの方にとっては、手術をしない、という選択を思い切ってすべきなのか. それとも、一時期辛くても、ある程度侵襲的な治療も辞さないというスタンスでいくべきなのか. 自問自答のまま、今に至り、PCにむかっている. 自分の中でも考えがまとまらないまま、これを書いてしまった. きっと、決まり切った一つの答えは、存在しなくて. でもあの方や家族の方の人生は一つしかないもので… よく話し合って、さがしていきたい…
by lemonhart-pen
| 2005-06-28 22:32
| 仕事のこと
|
ファン申請 |
||