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「奇跡はありませんか…?」ご家族から質問を受けることがある. 「この状態からの、奇跡的な回復は…通常は、ありません…」と答える自分… こんなに、つらい会話は、ない. 医者が、諦めたから、助からなかった、という後悔を家族に残したくないと思う. 病気は、癌だけではないが. 病のおそろしいところは、 どんなに大事な人でも、 どんなに手を尽くしても、助けてあげられないことがある. 最後まで、奇跡を信じて、治療をおこないたい. でも現実に迫り来る、別れの時、残り時間を、予測し、 限られた時間を有効に使うように促し、 コーディネイトできる可能性があるのも、私たちだけなのだ. 諦めないで、でも、勝てない勝負を、甘んじて受け入れ、 限られた時間を、 残された人間も、本人も、少しでも悔いなく、精一杯のことをおこなうように 道しるべをたてるのは、とてもむつかしい. これが正解という答えはどこにもない. 癌で、若くして命を終える、そのこと自体に、納得出来る人なんていないし. 若くなくたって、 納得できる事柄ではない. 癌の治療に関係すれば、するほど 溜息が深くなる… 残される家族の後悔を、少しでも減らせるように、 道しるべをそっとたてられるような医者になりたい… と今日また思った.
by lemonhart-pen
| 2006-02-17 21:22
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